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復旧への願いを込めた「小さな音楽会 in 羽咋」が開催されました。

8月11日(日)、石川県羽咋市にある宇宙科学博物館コスモアイル羽咋(小ホール)において、「大声で泣いちゃっても、大丈夫。0歳から大人まで一緒に楽しむ『小さな音楽会』」が開催されました。

能登半島地震により被災された方々に、「せめてこのひとときだけでも参加者の皆さまに楽しんでいただきたい」「明日への一歩を踏み出すため、美しい音色の世界をお届けしたい」との願いから、富山県と新潟県の有志スタッフで構成されたチームエシックスライツの主催により「小さな音楽会」は実施の運びとなりました。

 

当日、会場一杯に来場された方々は、クラシックやディズニーメドレーなど、弦楽四重奏の美しい音色に聴き入り、安らぎと癒しに包まれた時間を過ごしました。赤ちゃんがパパの腕の中で気持ちよさそうにスヤスヤ眠る様子や、お子さんたちが親しみのあるディズニーメドレーが流れると、パパやママと顔を見合わせ、自然とニコニコ笑顔になる様子が見受けられました。

 

エルガーの「愛の挨拶」で幕開けした弦楽四重奏。全14曲の最後は、「いのちの歌」で結ばれ、心穏やかに、いのちの大切さを見つめ直す大切なひとときとなりました。

フィナーレには、ピアノ演奏により、復旧を切に願いながら、スタッフ・来場者全員で「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」を歌いました。

 

お帰り際、地震で被災された来場者の方より、「このような音楽会を開いて下さってすごく嬉しかったです。感動しました」というお声や、「日頃は農作業の毎日で、こんなに間近で弦楽器の生演奏を聴いたのは初めて。心に沁みました」「子どもとはなかなか音楽会に行けないと思っていましたが、このような機会に出会えて楽しかったです」などの感想が寄せられました。

羽咋市は、液状化の被害を大きく受けた地域でもあります。なかなか復旧が進まない厳しい状況を拝察しながら、これからも被災地に寄り添いつづける活動を目指していきたいとの思いを強くした、この度の「0歳から大人まで一緒に楽しめる小さな音楽会」となりました。

 

 

*以下、同時開催のセクション別ブースの様子を紹介します。

 

<夏休み自由研究お助け隊>アートワークショップ

・「海の流木を使った創作活動」

海の彼方から塩水の海を漂流して日本海にやってきた流木たち。この日のために、チームメンバーのボランティアスタッフが海に拾いに行かれた流木です。子どもた

ちは、スタッフのアドバイスのもと、「鳥の置物」と、夏休みの思い出の写真を飾る「フォトフレーム」創作に夢中で取り組みました♪大人たちもワクワクするような、質の高い作品が次々に完成しましたよ♪

 

 

・「ペットボトルで作るLEDランタン」づくり

アップサイクリング、カーボンニュートラル、SDGs目標(特に13番の「気候変動に具体的な対策を」と、17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」)など、環境への意識を高めながら創造的な活動を楽しむ機会となりました♪

 

・「紙工作」

カラフルな色紙でハート形のプチバックづくりをしました。子どもたちは目を輝かせ、大人も童心にかえりながら、昔遊びにワクワク気分で取り組みました♪

 

<影絵シアター>

「山の日」の開催に相まって、絵本『ことりをすきになった山』を上映しました。

ちなみに、この影絵シアターの物語の中で出会った世界観を感じながら、登場キャラクターである小鳥をイメージして、流木での「鳥の置物」の創作が行なわれました♪

 

<輪投げ昔遊び>

宇宙科学博物館での開催ということもあり、宇宙ステーションをイメージしてのターゲットです。カラフルなペットボトルを目掛けて輪投げを楽しむ子どもたちの姿を見て、大人たちも久しぶりの輪投げを楽しみました♪

 

<茶道体験>

こちらも、宇宙科学博物館でのお抹茶の自服体験ということで、宇宙に見立てた設えです。ユーススタッフボランティアの丁寧なアドバイスにより、棗の扱い方から茶筅の持ち方、お茶の点て方を体験するブースです。夫婦、親子で体験される方、初体験の方、皆さん、心落ち着くひとときを過ごされました♪

 

<交流ギャラリー>

スタッフによるピアノ生演奏に誘われて、多くの方が交流ギャラリーへと足を運ばれました。絵本を通じての食育に関する情報提供が会話形式で行なわれました♪

ニコニコプロジェクトのメッセージボードには、子どもから大人まで、多くの方が被災地への心温まる応援メッセージを寄せられ、復旧への想いを高めました。

 

 

*「小さな音楽会」を主催したチームエシックスライツの皆さん